
今日ね、Instagramを見ていたら、「cancer gift」って投稿が入ってきたの。直訳すると、「癌がくれた贈り物」ってなるのかな?
2024年7月に乳がんに罹患した私。あれから1年が経って、今はホルモン治療を投薬で行っているの。私の癌は女性ホルモンを餌にして繁殖するタイプらしく、ホルモンを減らす治療をしているの。言ってみれば、更年期障害を起こしているような感じ。
副作用は、ホットフラッシュが酷いことかも。あとは全然平気。
初めは、なんで私が癌に?って思っていたの。元気印の私が。。。
でも、1年前に私は、本当に忙しくて、病気でもならない限り、休めないって思っていたの。
そしたら、本当に病気になって、休まざる得なくなって。。。
病気は、たくさんのものを奪っていった。
時間も、安心も、鏡に映る自分の姿も。
手術の日、目が覚めたあとに感じた“からっぽ”な感覚は、今でも少し覚えているの。
でも、そこから少しずつ、“見えなかったもの”が見えるようになっていった。
朝、家族の声がするだけで「今日も生きてる」って思えるようになった。
当たり前に思っていたごはんの味が、涙が出るほどおいしく感じた。
そして何より、「私はちゃんと生きたい」と心の奥から思った。
それは、がんになる前の私が、忙しさの中で置き去りにしていた気持ちだった。
“ちゃんと生きる”って、特別なことをすることじゃなくて、
大切な人と笑い合って、今日を味わうことなんだと気づいた。
これが、私にとってのキャンサーギフトなのかもしれないって思ったの。だから私は、私の生き方を通じて、私の周りの人に当たり前の有り難さとか感謝する心とかを伝えて行きたいなって思ってるの。
お伝えするためには、まずは私がいつまでも元気でいないとね。

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風邪っぴきな週末
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Wrote this articleこの記事を書いた人

omusubi-five 女性
1978年6月生まれの46歳。蟹座O型。7歳14歳11歳の男の子を育てながら、洋服のデザイン縫製を一人で行うハンドメイド洋服作家。2024年7月両側胸乳がん罹患。病気に負けない、明日が楽しくなるような洋服を考案中。